生検の結果を聞く

監修:
群馬大学名誉教授 黒沢病院予防医学研究所 
所長 山中 英壽 先生
協力:
黒沢病院予防医学研究所 加瀬 嘉明 先生

検査結果を聞きに行くのは、誰でも不安なものです。「がんです」と言われた途端に頭が真っ白になったり、涙がこみ上げてきたりして、医師の説明は何も覚えていない、などもよくあることです。

確定診断を受けた場合にそなえ、医師に何を聞くべきなのか、質問リストを用意していきましょう。また、用意していても気が動転して理解できないこともあります。そんな場合は、まずは帰宅して心を落ち着け、日をあらためて受診することもできますので、医師に伝えてみましょう。家族や信頼できる友人に同行してもらうのもお勧めです。

ご自分の病気や状態の基本的な情報を集め理解することは、「知らない不安」を回避することにつながります。また、納得のいく治療を受けるための第一歩にもなりますので、できるだけ病気を理解し、ご自分の状態を知ることを心がけましょう。

より良いコミュニケーションの道しるべ

確定診断を受けると、前立腺がんとの生活のスタートです。医療者と上質なコミュニケーションをとることは、これから自分らしい納得のいく生活を送っていくためにも非常に重要です。ここでは、より良いコミュニケーションのためのポイントをご紹介します。

コミュニケーションの7つの道しるべ ~がんと上手に向き合うために~

自分の状況について理解する
1.自分の病気について、理解するように努めましょう。
2.不安なことや気になる事を整理してみましょう。
医療関係者とより良い関係を築く
3.自分の状況を隠さず伝えることも大切です。
4.上手に質問する方法を身につけましょう。
5.話をしっかり聞きましょう。
自分らしさを大切にする
6.自分の希望や考えを率直に伝えましょう。
7.こころの健康にも目を向けましょう。
アストラゼネカ株式会社発行「コミュニケーションの道しるべ」より一部改変

アストラゼネカ株式会社発行
「コミュニケーションの道しるべ」より一部改変

自分の記録をつける

毎回の受診などの記録や、次回受診時に確認したいことをノートなどに記入しておきましょう。

アストラゼネカ株式会社発行「質問ガイド」より一部改変

アストラゼネカ株式会社発行「質問ガイド」より一部改変

その症状・日々の不安、
うまく伝えられていますか?

受診あんしん
医療関係者への質問ガイド