- 監修:
- 群馬大学名誉教授 黒沢病院予防医学研究所
所長 山中 英壽 先生
- 協力:
- 黒沢病院予防医学研究所
熊坂 文成 先生/加瀬 嘉明 先生
医療用語は専門家が使うため、一般の方々には耳慣れない言葉が多いと思います。ここでは、がん医療で比較的多くつかわれる用語について説明いたします。
索引
アンドロゲン [あんどろげん]
男性ホルモンおよびこれと同じ生理作用をもつ物質の総称。胎生期の性分化、生殖器官の機能維持、雄の第二次性徴の発現、タンパク質同化作用の促進などの作用をもちます。化学的にはいずれもステロイド誘導体です。精巣のライディッヒLeydig間細胞から分泌されます。
天然にあるおもなホルモンとして、もっとも強い生理活性を示すテストステロンをはじめ、アンドロステロン、デヒドロエピアンドロステロン、アンドロステンジオンなどがあります。
そのほか副腎(ふくじん)皮質中に検出されるアドレノステロンもアンドロゲンの一つです。
エストロゲン剤 [えすとろげん]
主に卵巣でつくられる女性ホルモン。乳がんや子宮がんに対して、がん細胞を増殖させる性質があります。一方、前立腺がんに対して、がん細胞の増殖を抑える作用があり、治療に用いられています。
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