がんと上手に向き合うには?

目次

監修
群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野
教授 鈴木 和浩 先生

納得して治療をおこなうために

主治医に確認すること

  • なぜその治療が提示されたのか
  • 期待できる治療の効果と副作用
  • 起こりうる合併症
  • 治療後の生活への影響
  • 治療のスケジュール

など。また、わからないことがあったら、遠慮せず主治医に質問することが大切です。

患者さんが心がけておきたいこと

  • 病気や治療について学びましょう。
  • ご自分の気持ちを整理して、あなたが大切にしたいこと、優先したいことは何かを考えましょう。
  • ご自分の状況を隠さず伝えることも大切です。
  • 一人で決して悩まないでください。
  • 家族や身近な人、もしくは主治医に相談しましょう。
  • こころの健康にも目を向けましょう。

医師とのコミュニケーションについて

医師の話をしっかり聞く

できるだけメモをとったり、医師が描いた絵や図は持ち帰りましょう。
家族や友人と一緒に医師の話を聞くことも有効です。

医師に確認する

聞きたいこと、分からないことは事前にリストに書き出しておいて医師に必ず確認しましょう。

自分の希望や考えを伝える

医師にはしっかりとご自分の希望を伝えないとわかりません。どこまで知っておきたいか、伝えておきましょう。言い出しにくい場合は、担当の看護師さんに相談してみましょう。

こころの11の道しるべ ~がんと上手に向かうために~

  1. 自分や周囲を責めるのはやめましょう。
  2. 「がんイコール死」と思いこまないようにしましょう。
  3. あなたのがんについての知識を集めて整理してみましょう。
  4. 主治医とは納得できるまで話し合い、信頼関係を築きましょう。
  5. こころの中にあることを、周囲の親しい人にありのまま話してみましょう。
  6. 落ちこみが長く続く場合は、早めに専門的なこころのケアを受けましょう。
  7. あなたを支えてくれる人たちとのつながりを強くしましょう。
  8. リラックスする方法を身につけましょう。
  9. イヤなことは「イヤ」と断る勇気をもちましょう。
  10. 自分らしさを大切にがんと向き合いましょう。
  11. 「目標」だけでなく「方向性」や「価値観」を見つけていきましょう。
こころの道しるべ
監修
保坂サイコオンコロジー・クリニック
院長 保坂 隆 先生